平成28年度 基礎研究等助成事業受託(2016年)
「乳酸菌入り資材や腐植酸抽出液を利用して肥育したブロイラーにおける
空腸、回腸、ファブリキウス嚢の遺伝子発現」
腸腺の厚みに変化が見られた(HE染色)
腸が短く吸収率が低い、鶏の腸を変える
鶏はエサを摂取してから約5時間後にフンとして排出しています。
通常、エサの未消化が多く、栄養を十分に吸収率できていません。
鶏の吸収率を上げると様々な問題の解決につながると考えられます。
佐賀大学畜産学会にて、フルボ酸添加により、腸壁の変化がみられました。
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縦に約1~2列
縦に約7~9列
フルボ酸抽出液
1万倍希釈で
腸線が約4倍に
腸線とは ⇒ 省庁の粘膜上皮細胞
腸線の厚みの増加は
● 消化液の分泌量を増加 させ
● 栄養の吸収効率を増加 させる
↓ それにより
1. 体重増加、健康維持の効果
2. エサの未消化率が下がる 効果が期待できる!!
発育に悪影響を及ぼさない(安全性)
体重の推移
■ 乳酸菌資材5%添加区
■ 腐植酸抽出液1万倍希釈区
■ 腐植酸抽出液2万倍希釈区
■ コントロール区
遺伝子相対発現量まとめ=有意差が見られた
調査した遺伝子
・ Lysozyme g like 1(LG1) 抗菌タンパク質 汗、涙、鼻水などあらゆる分泌液に存在
・ Lymphocyte antigen 6 complex, locus E(LY6E) 白血球抗原、腎臓、肺、脾臓で多く発現
・ Interferon-induced protein with tetratricopeptide repeats 5(IFIT5)
RNA結合タンパク質 ウイルスを認識し、インターフェロンを誘導する
・ 5-hydroxytryptamine(serotonin) receptor 1F, G protein-coupled(HTR1F)
受容体タンパク質 細胞内のシグナル伝達に関与
乳酸菌と腐植酸抽出液1万倍希釈は類似した効果を示す
⇒ それぞれ 有意差が見られた